おならが多いのはなぜ?
おならの量は人によっても異なるでしょうが、最近よくガスが溜まるなぁ、とか、一時期にくらべておならを気にすることが減ったなぁ、など、同じ人でも量が増減することは珍しくありません。おならの量って、どうやって決まってくるのでしょう。
一般的なおならの量
普通、私たちがおならの量を計ることは難しいですが、実験などで計測した結果を見ると、その量は1日100mlから2500mlと、人によって大きく違うのだそうです。
100mlと言えば、エスプレッソコーヒーのデミタスカップぐらいのごくごく少量と思われますよね。逆に2500mlと言えば、ミネラルウォーターの大きなペットボトルが2Lくらいですから、それに収まりきらないくらいのガスがお腹の中に溜まってしまうこともあると考えれば非常に大きな量と言えます。
おならの量を決定する要素
- 食事内容
- 呑気症
- 便秘
一般的に繊維質の多い食材は、おならの量を増やすと考えられています。よくマンガなどで焼き芋を食べるとおならが出るといった描写がありますが、焼き芋の原料であるさつまいもも、食物繊維が多い代表的な食材と言えます。
ただ、食物繊維の多い食事によって増えたおならというのは、一般的にニオイはそれほどきつくないことが多いので、おならの悩みとしてはましなほうになるのかもしれません。
私たちは、日常生活で唾液を飲み込んだり、食事のときなどに、無意識のうちに空気を飲み込んでいます。この空気はゲップとなって口から出る他にも、消化物と一緒に腸に運ばれておならになるものもあります。
呑気症といって、人よりも飲み込む空気の量が多い(というよりも、空気を飲み込む頻度が高い)病気があり、この場合には、他の人よりもおならの量が多くなってしまうということになります。
便秘になると、消化物が便として排泄されるまでに時間がかかるため、余分に発酵ガスが発生したりして、結果としておならの量が増えることがあります。また、便秘の方はおならのニオイもきつくなりがちですので、便秘解消の努力をすることが、おならの悩みを解消することにもつながります。
まれに、大腸がんなど重大な病気の症状として便秘が表れることもありますので、定期的な検査を受けておくことも大切でしょう。